今日は日本のタバコ人口について調べてみましょう。
JT inc. (Japan Tobacco inc.;日本たばこ産業株式会社)の調査によると
日本では45.8%の男性、13.8%の女性が喫煙者です。
昭和40年の喫煙率は男性82.3%、女性15.7%と比べると
男性の場合かなり喫煙者が減ったということになります。
平成10年の男性55.2% 女性13.3%と比べても
男性の喫煙者の減少がうかがえます。
しかしこの情報には少しトリックがあります。
現在の喫煙率は男性45.8%、女性13.8%とかなり低い数字のように
思えますが、(男性は半数以下、女性は全体の1/7)
しかし60代以上の喫煙率を見てみると、
男性が31.4%、女性が5.5%という数字で、
高齢者社会ということが喫煙率を大きく下げていることが推測できます。
実際、20、30、40代の男性の喫煙率は53%、
女性の場合、20,30代の女性の喫煙率は20%を少し上回る数字を示しています。
またそれでも男性の喫煙率は毎年減少していますが、
若い世代の女性の喫煙率は毎年増加しているとい事実があります。
しかしこれらの喫煙率は他の国に比べて高いものなのでしょうか?
それでは自由の国で知られるアメリカの喫煙率を比べてみましょう。
アナタはどう思いますか?
自由の国、アメリカの喫煙率は日本に比べて高いと思いますか?
では結論から述べますと・・・、
日本の男性の喫煙率はアメリカのそれよりも高く、女性は低いです。
アメリカの喫煙率は男性24%、女性21%で、
男性の場合、日本は2倍以上も高い喫煙率を誇っています。
これには僕も少し驚きでした。
また女性の喫煙率は、8.2%低い数字をしめしてはいますが、
アメリカ女性の喫煙率は毎年減少しているのに比べて、
日本の女性の喫煙率は上昇しているという点、
20,30代の喫煙率がとても高い点は見逃せない事実です。
日本では9万5千人から11万4千人の人がタバコによる病気のために毎年死んでいると言われています。
この喫煙率を見てみるとその理由は説明できるのではないでしょうか。
カリフォルニア大学サンディエゴ校のDr. Roddey Reidは
日本のことをこのよう呼んでいます、
“喫煙者のパラダイス”。
さて、今後の日本はどうなるのでしょう?
欧米のように喫煙者はどんどん減少していくのでしょうか、
それとも・・・・
-参考資料-
Japan Tobacco Inc. (日本たばこ産業株式会社)
Roddey, R. (2005).
Globalizing Tobacco Control: Anti-smoking Campaigns in California, France, and Japan.